2017-01-01から1年間の記事一覧

スノードロップ(17年2月)

スノードロップ(北山緑化植物園) 咲いているのを見ると、ほほえみたくなるようなスノードロップ。 寒気の和らいだ1月末、山沿い植物園でスノードロップが咲いていました。 その名前のように雪のひとしずくを思わせる 小さな花は純白で2センチにも満たな…

葉牡丹(17年1月)

16/02/14 葉牡丹 葉っぱばかりなのに花のような葉牡丹、 花の少ない冬の間花壇や園芸店を賑わしています。 最近は種類も豊富で、小さな丸葉系やクジャクの羽のような切れ葉系、 縮れたチリメン系などがあり、 幾重にも重なりあった葉が、中心部へ赤、または…

金魚草(16年12月)

16/12/1 金魚草 金魚が泳いでいるようなフリルを持った金魚草。 昔からある馴染みの花ですが、 よく見ると筒状の薄い花びらの先端が膨れたり捩じれたりして 不思議な形をしています。 育て易く今では冬も出回っているので花壇を明るくするのに便利です。 先…

桔梗(16年9月)

16/9/2 北山緑化植物園 キキョウ 今年は、いつまで続くのかと思われた連日の猛暑でしたが、 9月になるとさすがに、時折涼しい風が吹いて 季節が移り変わってゆくのを感じます。 秋風が吹く頃懐かしく思い出すのは、「秋の七草」と言われる ハギ、ススキ、キ…

ヒマワリ(16年8月)

16/7/28 万博公園のヒマワリ 照りつける太陽の下でヒマワリが咲いています。 鮮やかな黄色と青空のコントラストは夏の到来を感じさせてくれます。 ヒマワリの形は一見単純に見えますが、 外側の花びらと思われる部分は舌状花で、 丸い中のつぶつぶの一つ一つ…

アーティチョーク(16年7月)

アーティチョークの花 神戸布引ハーブ園 ※写真(1) ハーブの一種でアザミに似た「アーティチョーク」をご存知でしょうか? 背丈が1.5mから2mにもなり、花の大きさは10cm程もあります。 欧米では古くから食用として用いられ、 16世紀、中世フランス…

コマクサ(16年6月)

コマクサ(六甲高山植物園) 若い頃に、高い山へ登って高山植物を見たいと憧れたことがありました。 上高地「梓川」のほとりから、目の前にそびえる 穂高連峰の雄大な姿を見上げては3000m級の山には とても登れそうにないと諦めに似た気持ちで眺めてい…

ツツジ(16年5月)

6/4/22 北山コバノミツバツツジ 薄紫色の山ツツジ「コバノミツバツツジ」を始めて見たのは20代の頃でした。 当時京都に住んでいた私は、 後に結婚した夫の案内でこの地を訪れたことがありました。 西宮の阪急苦楽園の駅から住宅街を抜けて、小高い丘の上ま…

モクレン(16年4月)

咲き始めのハクモクレン まだ肌寒い3月中旬、近くの丘の上でハクモクレンが咲き始めていました。 澄み切った青空に映えて咲く純白の花は、 桜の開花に先駆けて春の訪れを告げているようです。 10日後に再び訪ねると紡錘形の肉厚の花びらは開き、 既に賑や…

クリスマスローズ(16年3月)

しだれ梅とクリスマスローズ 寒暖を繰り返しながらようやく温かくなってきた2月末、 久しぶりに外へ出てみると、 庭の片隅にクリスマスローズが咲いていました。 玄関前の花壇では葉ばかり茂って邪魔になり、 数年前に南の庭の隅に移植したこの花は、 木漏…

ヒヤシンス(16年2月)

苔玉作り 2月になると大雪が降った情報がある中にも日差しは明るく 春の兆しが感じられるようになりました。 寒いうちから準備を怠らなかった庭のモクレンや梅の木は 蕾が大きく膨らんで今にも咲きそうです。 春は芽吹きの季節、土の中から木々の芽から い…

シクラメン(15年12月)

マンション植え込みのシクラメン 花屋さんに赤、白、ピンクのシクラメンの鉢植えが賑わう頃となりました。 うつむきかげんに咲いた花は、花びらだけが上を向いているので 上を向いて咲いているようですが、 よく見ると花全体は下を向いている不思議なかたち…

ホトトギス(15年11月)

ホトトギスの花(とらや菓寮にて) 山野草に鳥の名前がついていて有名なものに「サギソウ」があります。 いかにも白鷺が飛んでいるようなかたちです。 「ホトトギス」はかたちが似ていないのに なぜこの名前が付いたのかと思って調べると、 花の斑点の様子が…

リンドウ(15年10月)

リンドウの寄せ植え 夏の暑さが去り爽やかな秋空が広がる頃、 澄み切った空の下でリンドウが咲き出します。 土の中からやっと伸びてきた10センチばかりの 茎の先に付く蕾はふっくらとして、 日が差すときだけ開く小さな杯型の花は、 控えめでおとなしいよ…

玉すだれ〈ゼフィランサス〉(15年9月)

玉すだれの花「季節の花 300」より 玉すだれに出会ったのは小学生の中頃だった。 先の尖った細い緑色の葉がすだれのように集まった中央に、 5個10個あるいは20個程もまとまって 真っ白な切れ込みの多いラッパ形の花が 上を向いて咲くこの花は、白さ…

アサガオ(15年8月)

玄関前のアサガオ ジィージィーと喧しい程に蝉が鳴いて夏本番を迎えています。 照りつける太陽の下で、元気に咲いているのは ヒマワリやハイビスカス、ブーゲンビリアなど。 派手な花が多い中でアサガオは楚々として優しく、 薄いラッパ状の花びらは強い日差…

バラ(15年5月)

バラ(クイーンエリザベス) バラを育てるのは難しいと思って敬遠していたのに いつの間にか10種類程のバラが集まってきた。 育ててみるとだんだんバラの魅力が分かってきて、 この季節はバラの手入れと観察に忙しい。 花はどれも咲き始めが美しく、バラは…

チューリップ(15年4月)

チューリップ(スプリンググリーン) 昨秋コミニュティー花壇に150球程植えたチューリップが芽を出し始めました。 濃い緑の硬い芽は、早くもチューリップの葉の形をしていて 一雨ごとに大きくなり、パンジーやその他の花の間からチューリップが どのよう…

梅(15年3月)

甲東梅林にて白梅「冬至」Photo:Junko.kato 3月は、芽吹きの季節 植物たちが大地から木々の枝から勢い良く芽を出して、 あたかも命を謳歌するように春の到来を告げてくれます。 その中でいち早く咲き出すのは「春告草」と呼ばれる梅の花。 寒気の弛み始め…

水仙(15年2月)

コミュニティー花壇の水仙 Photo:Junko.kato 寒空の下、水仙の花が咲いている。 細長い葉っぱの間から茎が伸びてその先が膨らみ、 薄い包が割れて水仙の花が顔を出す。 花びらは白色だが柔らかい白だ。 その中に黄色い杯形の副冠があって、 ややうつむき加…

山茶花(15年1月)

玄関前の山茶花 Photo:Junko.kato 北側の玄関前にたった3本植えた山茶花は、 植えた当時は50センチばかりだったのが、 4年程経つ間に1メートルの高さにもなって多くの花をつけるようになった。 今年は特に剪定をして枝を透かしチャドク蛾を退治したう…

紅葉(14年11月)

六甲山の紅葉 Photo:M.kawahara 車窓から眺める六甲の山々が色づき始めた。 蒸し暑い夏が過ぎて、台風や土砂災害に見舞われながらも季節は巡り、 穏やかな秋の日が続いていた。 そうした中にも朝晩の冷え込みに、木々はもう冬の準備を始めているのだ。 春は…

ススキ(14年10月)

奈良県 宇陀郡 曽爾高原 Photo:M.kawahara 秋の花と言えば菊が思い出されるが、私はなぜか菊をあまり好きになれない。 秋の七草のように自然に生えている草花の方に魅力を感じる。 中でもススキは、スッと伸びた茎の先にしなるように穂が生えて、 始めは薄…

月見草(14年9月)

私が小学生の頃、祖父母とともに過ごした家には縁側があった。 8畳の和室の前にあった縁側は、 幅90センチ長さ5メートル程であったろうか? 日頃は父が藤椅子に座って寛いでいた。 叔父達が来ると格好の酒盛り場になってビール瓶が並んでいた。 もちろん…

月下美人(14年8月)

月下美人、この艶やかな花の名前を聞いたことがある人はいても、 実際に咲いているのを見た人は少ないのではないだろうか? なぜなら、この花は午後の9時頃に咲き始め 3時間程過ぎた12時頃には花を閉じてしまう。 私の友人に関西と東京に家があって、 行…

睡蓮(14年7月)

神戸市立森林植物園の長谷池 Photo: Junko Kato 睡蓮と聞くとモネの「睡蓮」を思い浮かべる人が多いのではないだろうか。 光と色彩の変化を追求したとされるフランスの画家クロード・モネは、 晩年、睡蓮の連作を200点以上も描いているそうだ。 何故にそ…

アジサイ(14年6月)

写真(1)「コミュニティー花壇のガクアジサイ」 Photo: Junko Kato 雨にアジサイが映える季節となった。 淡いブルーからピンクの混ざったアジサイを見ていると 梅雨のうっとうしさが和らいで来る。 最近はアジサイも種類が豊富になってアナベルという 乳白…

藤(14年5月)

「大町藤公園」 Photo: Junko Kato 藤のようにしだれ咲く花はいろいろあるが、 しだれ梅は春のおとずれを告げるように小さな花が香りとともにそっと咲き、 しだれ桜は春爛漫の陽気の中で明るく華やかに咲くのに対して、 藤はその薄紫や白色としだれ具合がど…

桜(14年4月)

「大阪城公園の桜」 Photo: kunisuke nisizima 重いコートを脱いで軽やかに春風を受けて歩く頃、 冬の間固いまま閉じていた桜の蕾はほころび始める。 3分咲きから5分咲きへと次第に咲き進み、 霞がたなびくような薄紅色の桜はなだらかな山や河川を彩り、 …

ミモザ(14年3月)

風はまだ冷たいながら、ようやく明るくなってきた日差しを浴びて ロウ梅、黄梅、レンギョウ、サンシュユが、 春を先取りするようにそっと咲き始めた。 早春の花木はなぜか黄色が多い。 その中で、ミモザの黄色い存在感は圧巻だ。 私の家から駅へ通じる道の途…