モクレン(16年4月)

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咲き始めのハクモクレン

 

まだ肌寒い3月中旬、近くの丘の上でハクモクレンが咲き始めていました。
澄み切った青空に映えて咲く純白の花は、
桜の開花に先駆けて春の訪れを告げているようです。

10日後に再び訪ねると紡錘形の肉厚の花びらは開き、
既に賑やかな程の満開となってハラリハラリと散り始めていました。
うかうかしていると植物達は一刻の猶予もなく時を刻み、
季節は移り変わってゆきます。

 

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満開のハクモクレン

 

4月に入ると同じモクレン科の「紫モクレン」や「コブシ」が咲き、
六甲山では「タムシバ」が山肌に白い花を点在させます。
ロープウェイから見える白い固まりが、それであることが分かったのは、
後になってからのことでした。

もう8年も前になるでしょうか?
ハクモクレンの白い花に魅せられて、
庭に植えようと植木屋さんに頼んだことがありました。
届いたのは何と「黄モクレン」で、この方が上等だと言うのです。
当時は1メートル程の苗木だったのに、3、4年で5メートルにもなって
ハクモクレンより1ヶ月遅く淡黄色の大輪の花を咲かせます。

花の命は短く、本当に美しい時期はつかの間ですが、
今年も折々の花に接して、身近なところで季節の
移り変わりを感じていきたいと思っています。

 

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咲き始めのハクモクレン

 

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