チューリップ(15年4月)

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チューリップ(スプリンググリーン)

 

昨秋コミニュティー花壇に150球程植えたチューリップが芽を出し始めました。
濃い緑の硬い芽は、早くもチューリップの葉の形をしていて
一雨ごとに大きくなり、パンジーやその他の花の間からチューリップが
どのような彩りを添えてくれるか期待が高まる季節です。

最近はチューリップでも、バラ咲き、ユリ咲き、フリンジ咲き、
パーロット咲きなど、いろいろな形が出回り、色も赤、白、黄色ばかりでなく
ピンク系やオレンジ系、緑、紫、黒いチューリップまで
容易に手に入れることができるようになってきました。

 

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現代の斑入りのチューリップ

 

しかし、チューリップの原産国オランダでは17世紀の初めごろには、
珍しいチューリップが大変な高値で取引がなされ、
縦に筋のある斑入りのチューリップ(ゼンペル・アウグストゥス)は
1球でも画家レンブラントの家一軒とほぼ同じ価格だったというのです。
とても手が出ない人は画家に模様入りの絵を描かせ、
その美しさを楽しんだというのですからいかに熱狂的であったかが伺えます。

 

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17世紀オランダの画家の絵
雑誌ビズより

 

日本では江戸時代の終わり頃にはチューリップが栽培されていたようですが、
一般に親しまれるようになったのは戦後のことで、
個人の栽培家により富山県で大々的に生産されるようになり
いまでは年間約3,000万球が出荷されているそうです。

路地植えでは4月にならないと咲かないチューリップですが、
花屋さんでは一足早くいろいろな種類のチューリップが出回っていました。
本格的な春がそこまで来ているようです。

 

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バラ咲きのチューリップ



 

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