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睡蓮(14年7月)

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神戸市立森林植物園の長谷池
Photo: Junko Kato

 

 

睡蓮と聞くとモネの「睡蓮」を思い浮かべる人が多いのではないだろうか。
光と色彩の変化を追求したとされるフランスの画家クロード・モネは、
晩年、睡蓮の連作を200点以上も描いているそうだ。
何故にそれほど魅せられたのだろう。

私がモネの「睡蓮」に初めて出会ったのは、パリのオランジュリー美術館だった。
ひと部屋の大画面に描かれた絵は、薄暗い部屋の中で
濃いブルーを基調とした水面の中に明るい色の睡蓮が浮かび上がっていた。
当時の私は、西洋絵画に感動する前に一人で遥かこの場所を訪ねられたことに
感慨無量だった気がする。

6月下旬に神戸市立森林植物園を訪ねた。
長谷池まで来ると広い湖面に白い睡蓮が 水面を覆い遠くまで見渡せる。
一群の睡蓮が点在している様子はモネの絵と同じだが、周りの木々も光も
画家の描いたジヴェルニーの睡蓮の池とは違う。

 

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長谷池 一群の睡蓮
Photo: Junko Kato

 

 

日本古来の睡蓮は羊草とも言われ、
羊の刻(午後2時)の開花と関係していると言う。
実際には10時頃咲いて午後2時頃閉じたり、
日差しによっては1日中咲いていたりする。
黄色い小さい花はアサザ
アサザは一時は絶滅種に指定されていたそうだが、
ここでは環境が良いのか繁茂している。

 

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京都府立植物園のハス
Photo: Junko Kato

 

 

これより数日前に京都府立植物園を訪ねる機会があった。
睡蓮とハスは似ていて紛らわしい。
睡蓮は水面近くに花も葉もあるのに対して、
ハスは水面から上に出ていて花も大きい。
また睡蓮は葉に切れ込みがあり、
ハスは葉に切れ込みがなく水をはじく。
傘にして歩いている絵もなるほどと思える。

森林植物園では折からアジサイが満開で、
一眼レフで熱心に接写する人々で賑わっていた。
手に取れない池の中の睡蓮よりアジサイの方が身近なのかもしれない。

 

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